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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第8章 《匿名の共犯者》
「よし、来た……!」
モニターを見つめる聡の目が、異様な光を放った。
画面の中、夕暮れの公園に優香の姿が現れたのだ。
聡は息を殺し、マウスを握りしめたまま硬直した。
ここ数日、彼は生きた心地がしなかった。
あの日、3冊目の雑誌と共に忍ばせた手紙。
たかだか数行の文章を書くために、聡は一晩中悩み抜いたのだ。
(どう書けば、あの子は逃げない?)
(どう伝えれば、返事をくれる?)
最初は『君の正体を知っている』と書こうとした。
あるいは『どこの学校に通っているか知っている』と。
だが、それは悪手だ。
女子高校生にとって、身元がバレているストーカーほど怖いものはない。恐怖が勝れば、彼女は親か学校に泣きつくだろう。そうなれば、聡の計画はすべて水泡に帰す。
だからこそ、聡は細心の注意を払った。
あくまで「偶然、同じ人が拾ったのではないか」という体を装い、「自分も君が誰だか知らない」というスタンスを貫いたのだ。
『匿名の共犯者』
それこそが、彼女のような隠れた性癖を持つ少女が最も安心できるポジションだと計算してのことだった。
「さあ、どうする? 返事をくれるか? それとも無視か?」
画面の中の優香は、挙動不審に周囲を見回している。
リュックを前に抱え、ベンチの裏側へと回り込んだ。
その動きは、聡が手紙で指示した通りだった。
優香がゴソゴソと何かを取り出し、ベンチの隙間に手を差し込む。
白い小さな紙片が、隙間に押し込まれるのが見えた。
「――っ!!」
聡の喉から、声にならない歓喜の叫びが漏れた。
彼女は立ち去り際、もう一度周囲を確認し、逃げるように公園を出て行った。
その姿がモニターから消えるやいなや、聡は部屋を飛び出した。
モニターを見つめる聡の目が、異様な光を放った。
画面の中、夕暮れの公園に優香の姿が現れたのだ。
聡は息を殺し、マウスを握りしめたまま硬直した。
ここ数日、彼は生きた心地がしなかった。
あの日、3冊目の雑誌と共に忍ばせた手紙。
たかだか数行の文章を書くために、聡は一晩中悩み抜いたのだ。
(どう書けば、あの子は逃げない?)
(どう伝えれば、返事をくれる?)
最初は『君の正体を知っている』と書こうとした。
あるいは『どこの学校に通っているか知っている』と。
だが、それは悪手だ。
女子高校生にとって、身元がバレているストーカーほど怖いものはない。恐怖が勝れば、彼女は親か学校に泣きつくだろう。そうなれば、聡の計画はすべて水泡に帰す。
だからこそ、聡は細心の注意を払った。
あくまで「偶然、同じ人が拾ったのではないか」という体を装い、「自分も君が誰だか知らない」というスタンスを貫いたのだ。
『匿名の共犯者』
それこそが、彼女のような隠れた性癖を持つ少女が最も安心できるポジションだと計算してのことだった。
「さあ、どうする? 返事をくれるか? それとも無視か?」
画面の中の優香は、挙動不審に周囲を見回している。
リュックを前に抱え、ベンチの裏側へと回り込んだ。
その動きは、聡が手紙で指示した通りだった。
優香がゴソゴソと何かを取り出し、ベンチの隙間に手を差し込む。
白い小さな紙片が、隙間に押し込まれるのが見えた。
「――っ!!」
聡の喉から、声にならない歓喜の叫びが漏れた。
彼女は立ち去り際、もう一度周囲を確認し、逃げるように公園を出て行った。
その姿がモニターから消えるやいなや、聡は部屋を飛び出した。

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