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2026 人質交換を託された女
第2章 大役
行員通用口を塞いでいた男が、少しずつ近付いてくる。正面の主犯格の男はフードの奥で目が笑っていた。

近付いてきた男に右手を取られ、「ヤッ…」と振りほどこうと抵抗の声を上げた。

「何をするの…!」
そう声を出したが、男の腕力でグッと両手を後ろに回され、そのまま羽交い絞めにされた。その場から動けなくなった。

羽交い絞めされた時の脱出方法を、反射的に実行しようとする。両腕を思いきり広げ、しゃがみ込もうとするが、勝ち目のない男の腕力で抑えつけられ、男の腕の中で必死にもがいていた。

「ふぅ…ンンッ…!」

力でねじ伏せられ、脚元が浮く感覚に「ハッ…」と声が漏れていた。

体は持ち上げられたまま、主犯格の男に近付き、目と鼻の先に立たされていた。

「嫌なら…このまま帰ってもいい…強制はしない…まだ君には選択する自由がある…」

男の『まだ君には…』という言葉に、息が止まりそうになる。この先に訪れる自身の姿が、頭の中でパッと浮かび、男の鋭い視線から逸らすように、目を閉じ、そのイメージを追い払おうとした。背後の男の腕の中で、無意識の内に肩を揺すって抵抗していた。

匿名情報の後、行員の限られた人に捜査員であるという身を明かし、銀行の臨時職員として働いていた。いつ起きるのか分からない不安の中、私の身元を知る複数人は、怯えながら働いていた。一緒に働いた人たちを疑うようなことはしたくなった。

助けを待つ彼女たちを置き去りにできない。彼女たちを助けたい、何かをしてあげたい、救いの手を挿し伸べたいという気持ちは、犯人グループに弱みとして握られ、それを利用された挫折感で肩の力が抜けていく。
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