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『間違い』電話
第8章 『失意』
少しずれた隙間から


「ま…さ…る…」


甘く尚子は名前を呼んだ…。


ドサッ!


ベッドにも行かずに、その場で尚子を押し倒す。


「きゃ…あ…んぐ…」


驚いた声も、一瞬にして飲み込んだ。


クチュクチュ…。


今度は俺が捕食するみたいに、唇を食んでまま服の上から尚子の胸を激しく揉み出した。



可笑しいか?


可笑しいだろ!


尚子を抱く背中越しに、もう一人の俺と葛藤する。




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