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『間違い』電話
第8章 『失意』
ドクン…ドク…ドク…。


放出と共に、身体が数回震える。


動かないで、尚子をギュッと抱き締め息を切らす。


「はぁ…はぁ…」


「ふふ…賢…気持ち良かったよ…」


固まってる俺の頭を子どもみたいに、優しく撫でてきた。


「うん…そっか…」


甘い声が…子守唄みたいだ…。


あぁ…疲れたな…。


一気に闇に引き込まれるみたいに、眠気に支配され…


意識が落ちる中…


「賢…お疲れ様…」


尚子の囁きが、幻聴の様に聞こえた…。



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