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『間違い』電話
第10章 『標的』
それから俺と尚子は、ヒロミに近付く計画を立てた。
尚子はヒロミとの身体の関係に拘っていたから、話を合わせておいた。
出来るだけ話し合いで解決したい…。
『不倫』なんだから…
常識的に考えれば、ヒロミと旦那が悪い訳だから…。
「賢…信じてるわ…」
尚子がそう言って笑った口元は…
見覚えのある…
三日月…。
「あぁ…分かった…」
まだこの時は…
俺たちが行着く先が…
『幸』か『不幸』か…
誰も解っちゃいなかったけど…。
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