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『間違い』電話
第11章 『誘導』
コンコン…
ドアがノックされた…。
「来たな…」
ドクン…ドクン…
脈が早くなっていく…。
内側からロックを開けて…カチャ…
「お待たせしました!」
「…お疲れ…様です…」
「いえ…野上さんもお忙しいのに…時間調整して頂いて…本当にすみません…」
おずおずと、両手でバッグを持って部屋の中に入ってくる。
「お茶入れますね…コーヒーでいいですか?」
「はい……あら…見晴らしがいいですね~」
宏実は、ホテルの窓からの風景に感激した。