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『間違い』電話
第11章 『誘導』
ポタ…ポタ…


汗が…俺の身体に、落ちて…


形を描く様に…
伝い落ちていく…。


それは…俺がここにちゃんと存在している気すらした。


尚子の『間違い電話』から…
色んな事が歪みはじめて…

麻里も消えて…


自分の存在価値すら解らなくなっていた。


「賢…さ…ん…あっ…」


俺が揺らせば揺らすだけ…


宏実は快楽に、うち震える…。




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