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『間違い』電話
第2章 『密会』
旦那たちは、慣れた様に迷わずにホテルに入って行った。


多分、いつも使っているんだろう。


尚子はスマフォの画面をムービーに設定して、入って行くまでを録画していた。


「ふふん…やっぱり…浮気してたんじゃない…」


してやったりと言わんばかりに、口端を上げてニヤリと笑う。


ゾクゾクゾク……


怖い…単純に、頭の中にその言葉が過る。


「もう…いいよね…帰るだろ」


「……賢さん!入りましょう!」


「はぁ!?入っても旦那さんの部屋には、入れないよ!」


「中…どうなってるか…あの二人がどんな部屋にいるのか……」


尚子はお構い無しに、中に入って行った。


「おいおい…嘘だろ…」


勘弁してくれよ…。


急いで尚子の後を追いかけた。



そして…まさか俺たちまで…

こんな事になるなんて…

この瞬間まで…



予想もしてなかったんだ…。


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