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『間違い』電話
第13章 『思索』
「尚子…お前…もしかして…」
薄気味悪く細めていた目と口元が元に戻り、ニッコリと尚子は笑って
「賢!お祝いするんでしょ!ご飯作ったから、乾杯しよう!買ってきたのしまっておくから、着替えて来なよ!」
「あぁ…着替えるよ…」
背中を押され、缶ビール片手に寝室に向かうと、ご丁寧にベッドの上には着替えが置いてあった。
麻里は、ここまでしなかったな…。
着替えながら、さっきの尚子の言葉が頭を過る。
『一人目』
さっき…ハッキリと聞こえた…。