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『間違い』電話
第14章 『魔性』
「805号室だって…」


「はい…」


高級ホテルなら、セキュリティもしっかりしている…安いビジネスホテルは壁も薄い、安心して話も出来ないと思った。


部屋に着いて中に入ると自動ロックが掛かるが、念の為ドアチェーンも掛けると


「賢さん!私怖いです!」


「宏実っ!?」


勢い良く宏実が胸に飛び込んできた。


「次は…私かもしれない…小林さんに狙われるの…」


ドックン…


「狙われるって…小林さんが…旦那を殺そうとでもしたみたいだな…」


浮かんだ一つの推測を…出来る事なら打ち消したかった。


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