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第14章 『魔性』

尚子の目的は…宏実と旦那を別れさせる事。


だったらもう、尚子は宏実に関わらない方がいい…。


あと、残るは俺たち…四人だ…。


兼子が意識が戻っても、まともな生活は出来ないだろう…。


もし宏実も兼子の『あれ』が目的なら、兼子が車椅子生活になっても別れないだろう。


死んだら…宏実の望む通り…


『あれ』は手に入る。


そして、例え子供がいたとしても『自由』だ…。


欲しいままに男を貪るかもしれない。


「もしかして…態とか…？」


態と…宏実は、既婚者を狙っていたのか？