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第4章 『捕食』

小さな薄い唇を頬張る様に一口で、包み込む。


「んっ…」


「はぁ…んん…」


尚子はズレた唇の隙間から、やたら甘ったるい声を出した。


ズクン…。


悲しいかな…
男の性なのか…

下腹部が熱く脈打つ。


尚子は小さな舌で、俺の唇を割ってきた。


挿し込まれた舌は、歯茎をねっとりと舐め回す。


「……っ！」


まるで獲物をゆっくりと…

溶かして…

補食するかの様に…。



ゾクリ…

寒気が走って、背中が震えた。


あぁ…早く終わらせてしまえ！


「あはっ…んふっ…」


激しいキスを繰り広げながら、尚子はネクタイを外していた。


俺はベルトに手を掛けると、尚子の指がシャツのボタンを外していく。


袖を裏返しにしながら、シャツを脱ぎ捨てる。


カッシャン…ベルトの金具が床にぶつかる音が、微かに聞こえ…


とうとう俺たちは…


パンツ一枚の状況になった。