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『間違い』電話
第5章 『侵襲』
「ただいまぁ~」
「あれ?賢、今日やたら早いじゃん!」
18時の針を指した時計を確認して、麻里は不思議そうな顔をした。
「あぁ…何か疲れたから、出先から直帰した。」
「そっか~!今からご飯作るところだから待っててよ!」
「…うん…風呂、沸かすな」
「ありがとう~!」
麻里はニコニコ笑いながら、エプロンを付ける。
付き合って10年近くになる…
お互い結婚を意識した時期は、勿論あった。
その度に、それぞれの仕事や気持ち的にタイミングが合わなかったが…
やっぱりずっと麻里と居たいと、もの凄く思った。
何だろうか…不徳からの罪悪感?
「麻里…」
「わっ!何よ!いきなり!」
玉ねぎの皮を剥く麻里を後ろから抱き締めた。
「麻里さ…楽しい…毎日?」
「はぁ!?どうしたの賢?会社で何かあった?」
「いや……将来をさ…考えたんだ…」
「将来?転職とか?」
麻里には『結婚』の二文字が消えてしまったのだろうか…。
「あれ?賢、今日やたら早いじゃん!」
18時の針を指した時計を確認して、麻里は不思議そうな顔をした。
「あぁ…何か疲れたから、出先から直帰した。」
「そっか~!今からご飯作るところだから待っててよ!」
「…うん…風呂、沸かすな」
「ありがとう~!」
麻里はニコニコ笑いながら、エプロンを付ける。
付き合って10年近くになる…
お互い結婚を意識した時期は、勿論あった。
その度に、それぞれの仕事や気持ち的にタイミングが合わなかったが…
やっぱりずっと麻里と居たいと、もの凄く思った。
何だろうか…不徳からの罪悪感?
「麻里…」
「わっ!何よ!いきなり!」
玉ねぎの皮を剥く麻里を後ろから抱き締めた。
「麻里さ…楽しい…毎日?」
「はぁ!?どうしたの賢?会社で何かあった?」
「いや……将来をさ…考えたんだ…」
「将来?転職とか?」
麻里には『結婚』の二文字が消えてしまったのだろうか…。