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2026人質交換を託された女 (下巻)
第2章 事件捜査
***
3日が過ぎている。病室の光は変わらないが、時間だけが進んでいる。
里紗は診察室に通される。椅子に座る。背中が背もたれに触れ、その支えに体が預けられる。
男性医師が端末の画面を見る。入力された記録をなぞるように視線が動く。横には女性看護師が立ち、距離を保ったまま控えている。
「体調を確認させてください」
声は一定で、抑揚はない。
「眠れていますか」
里紗の喉が、わずかに動く。呼吸が一度浅くなる。
「……途中で、目が覚めます」
医師は画面を見たまま、入力を続ける。
「そのとき、動悸や発汗はありますか」
里紗の指先が、膝の上でわずかに寄る。
「……あります」
3日が過ぎている。病室の光は変わらないが、時間だけが進んでいる。
里紗は診察室に通される。椅子に座る。背中が背もたれに触れ、その支えに体が預けられる。
男性医師が端末の画面を見る。入力された記録をなぞるように視線が動く。横には女性看護師が立ち、距離を保ったまま控えている。
「体調を確認させてください」
声は一定で、抑揚はない。
「眠れていますか」
里紗の喉が、わずかに動く。呼吸が一度浅くなる。
「……途中で、目が覚めます」
医師は画面を見たまま、入力を続ける。
「そのとき、動悸や発汗はありますか」
里紗の指先が、膝の上でわずかに寄る。
「……あります」

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