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俺の愛する人は、愛してはいけない人
第1章 高校生の夏
高校三年の夏休み。
俺は彼女の優雅(ゆや)と公園にいた。
いつも俺たちはこの公園で何気ない話をしていた。
友達のこと、昨日見たドラマのこと、先生の悪口。
でも今日は違った。
どこにいるのかわからない蝉達の鳴き声がうるさい。
「翔と過ごす夏も今年で最後だね」
優雅は携帯用扇風機を自分の顔にあて、暑さに目を細める。
「ああ。今年で夏休みも最後だもんな」
優雅の長い髪が人工的に作られた弱い風にさらさらとなびく。
「早かったなぁ。もう学生時代も終わりかぁ~」
俺は疲れを吐き出すかの様に両手を上げて体を伸ばした。
優雅は微笑み
「終わりじゃないじゃん。大学に行くんでしょ?」
優雅は俺の首元に扇風機をあてた。
こういう気づかいに俺は愛を感じた。
「行くけどさぁ。なんか大学生って大人って感じじゃん。なんか今みたいなバカっぽい生活もできない気がして」
「何それ?バカっぽいって」
俺は腕組みをして少し考え
「わかんねぇ。でもとにかく何かさみしい」
優雅は扇風機を止めて、学校のカバンに入れた。
「私も」
ぽつりとこぼしたその言葉が気になり俺は優雅の横顔を見る。
優雅は強く照りつける太陽に負けじと、真顔でまっすぐ前を見つめていた。
なぜかわからない。
でも俺には何かがわかった。
今までの普通が普通でなくなる瞬間。
俺の鼓動は少しづつ早くなり、足のあたりがむず痒いような緊張感に襲われた。
優雅はベンチから立ち上がり俺の方を見ないまま
「別れてもいいかな?」
その後のことはあまり覚えていない。
俺が何と返事をしたのかも、あいつが何で別れようと言ったのかも。
覚えているのは、恋が終わった辛さから逃げる為にひたすら勉強に打ち込んだこと。
とにかく俺の恋は終わった。
俺の青春は高校三年の夏休みが始まった時に・・・・・終わったのだ。
俺は彼女の優雅(ゆや)と公園にいた。
いつも俺たちはこの公園で何気ない話をしていた。
友達のこと、昨日見たドラマのこと、先生の悪口。
でも今日は違った。
どこにいるのかわからない蝉達の鳴き声がうるさい。
「翔と過ごす夏も今年で最後だね」
優雅は携帯用扇風機を自分の顔にあて、暑さに目を細める。
「ああ。今年で夏休みも最後だもんな」
優雅の長い髪が人工的に作られた弱い風にさらさらとなびく。
「早かったなぁ。もう学生時代も終わりかぁ~」
俺は疲れを吐き出すかの様に両手を上げて体を伸ばした。
優雅は微笑み
「終わりじゃないじゃん。大学に行くんでしょ?」
優雅は俺の首元に扇風機をあてた。
こういう気づかいに俺は愛を感じた。
「行くけどさぁ。なんか大学生って大人って感じじゃん。なんか今みたいなバカっぽい生活もできない気がして」
「何それ?バカっぽいって」
俺は腕組みをして少し考え
「わかんねぇ。でもとにかく何かさみしい」
優雅は扇風機を止めて、学校のカバンに入れた。
「私も」
ぽつりとこぼしたその言葉が気になり俺は優雅の横顔を見る。
優雅は強く照りつける太陽に負けじと、真顔でまっすぐ前を見つめていた。
なぜかわからない。
でも俺には何かがわかった。
今までの普通が普通でなくなる瞬間。
俺の鼓動は少しづつ早くなり、足のあたりがむず痒いような緊張感に襲われた。
優雅はベンチから立ち上がり俺の方を見ないまま
「別れてもいいかな?」
その後のことはあまり覚えていない。
俺が何と返事をしたのかも、あいつが何で別れようと言ったのかも。
覚えているのは、恋が終わった辛さから逃げる為にひたすら勉強に打ち込んだこと。
とにかく俺の恋は終わった。
俺の青春は高校三年の夏休みが始まった時に・・・・・終わったのだ。

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