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兄と幼なじみといとこに愛されて
第1章 ファーストキス
朝から春の嵐が吹き荒れている。暖かくなったり、寒くなったりの季節。
目を覚ました私は、ガラス窓に四角く抜かれた景色をぼんやり見ていた。
遠くの山並みが霧に霞んでいた。白梅や水仙が朝露に濡れ、うぐいすが高くさえずった。
頭がズキズキと痛み、吐き気もする。起き上がれない。
サイドボードにはミネラルウォーターとのど飴が置いてある。ペットボトルをとった時、玄関のチャイムが鳴った。
お隣の宮一樹だとすぐにわかった。
鳴らし方に特徴がある訳では無いけど、なんとなくわかる。
母の深冬が優しく対応する声がした。
「まあ、一樹くん。お久しぶりね。卒業おめでとう」
そういえば昨日は千里高校の卒業式だった。私は体調を崩して出席しなかったけど。
「どうも……雪、起きてますか?」
この無味乾燥な口調はやっぱり一樹だ。
同じ十八歳。双子のように育った初恋のひと。
素っ気ない言い方しかしないけど、優しい人。
「ちょっと、様子を見に来たんですが……」
「あらそうなの。雪が喜ぶわ」
にこやかに応えてから、母は思い出したように付け加えた。
「良かったら、雪にしばらくついててくれる? 卒業証書を受け取りに高校に行かなきゃならないから」
「……別に、構いませんが」
玄関の戸が閉まったあと、車がガレージを出ていく音がした。
軋ませながら、階段を上る足音が続く。私の寝室の前で足音が止まった。
「雪、入るぞ」
「ええ、どうぞ」
応えながら起き上がろうとすると、一樹は素早く私の背を手で支えた。
「寝てろ」
つっけんどんだが、優しい一樹の声が耳をくすぐる。
顔立ちが整っていて、彫刻のようだ。それだけに冷たいイメージを与える一樹。
でも、たまに見せる笑い顔は美しいとさえ思う。私にだけ見せる特別な表情。
(……一緒に卒業したかったな)
私は一樹の胸に乳白色の頬を当てた。
一樹は私の肩を抱え、肩先を流れる栗色の髪を撫でた。
甘い吐息が混ざり合う近さ。私たちは自然に唇を合わせた。
舌がふれあい、二人の息が絡み合う。
「好きだ」
私の唇を吸いながら、一樹の手が私の背中を上下した。
「……私も」
次の瞬間、一樹は実に意外なことを言った。
「飛鳥圭をどう思ってる?」
圭というのは父方のいとこで、同い年なので私と仲がいい。
だが、どうしてそこで圭が出てくるのか?
「圭さんはいい人だけど……」
「あいつ、君を愛していると言ってた」
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