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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第63章 オスを掌握する妻 策略に葛藤する夫
スピーカーから、澪の、聞いたこともないほど艶っぽく蕩けた喘ぎ声が鳴り響く。
『真壁、さん……すご、い……っ、あ、あぁっ! 宇佐美さんとは、全然、ちがう……っ!』
画面の中では、真壁の逞しい体躯に組み伏せられ、髪を乱しながらのけぞっている澪の姿が映し出されていた。真壁の激しいピストン運動に翻弄され、肉付きが良くしなやかな脚を震わせながら、彼女は次々と扇情的な声を上げている。
「澪……っ」
雄一は胸を痛烈に抉られるような衝撃を覚えた。これは作戦なんだ、澪の命がけの演技なんだと、心の中で必死に自分に言い聞かせる。彼女を信じると誓った。けれど、いざこうして他の男に抱かれ、本当に感じているかのように艶やかに鳴く妻の姿を視覚として突きつけられると、夫としての独占欲と嫉妬が狂おしいほどに鎌首をもたげ、胸が狂いそうに締め付けられる。
続いて送られてきた動画では、一度果てたはずの真壁に対して、澪が上目遣いで自ら進んでお掃除フェラを行い、熱心に男を誘惑している様子が克明に記録されていた。
『織部さんなんかじゃ、こんなに激しくなれないよね……っ、ちゅ、んむ……っ』
口元を濡らしながら、真壁の耳元でそう囁く妻。 雄一の心は、激しい葛藤で激しく揺れ動いていた。澪がそこまで徹底して真壁を持ち上げ、甘い言葉を囁き続けているのは、男たちを分断するための知略だ。現に、画面の隅に一瞬映り込んだ織部の顔は、真壁に対する猛烈な殺意と、自分を差し置いて真壁に尽くす澪へのドス黒い嫉妬で青白く引き歪んでいる。
澪の作戦は完璧に当たっている。主導権を握りつつある。 それが分かりつつも、他の男の性器を愛おしそうに舐め上げ、その男の独占欲を煽るために甘い言葉を囁き続けている妻の生々しすぎる現実を前に、雄一の心は血を流すように軋んでいた。信じたい、信じなければならないという強い思いと、男としての本能的な苦しみが、暗い寝室の中で激しくせめぎ合っていた。
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