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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第73章 違うオスを求める人妻
その二人の様子から少し離れた部屋の片隅では、織部が立ち上がることすらできず、床に這いつくばるようにして、絶望と敗北感に打ちひしがれていた。その拳は床を血が滲むほどに固く握りしめ、ただ目の前の現実を受け入れられずにガタガタと身を震わせている。
織部の胸中を渦巻いていたのは、猛烈な屈辱と、内側から身を焦がすようなドス黒い嫉妬であった。あの神々しいほど美しい人妻の澪が、自ら懇願するようにして真壁に身体を委ねていたという事実が、どうしても許せなかった。しかも、その相手は自分よりも格下の後輩である真壁なのだ。「後輩の分際で、俺を差し置いて何を見せつけてくれているんだ」という激しい憤怒が、彼のプライドを木端微塵に打ち砕く。このままでは、この歪んだ点数勝負において自分は完全に敗北し、澪を永久に奪われてしまうという絶望的な焦燥感が、彼の心を鋭く抉っていた。しかし、織部はそれらの感情を一切口に出すことができず、ただ沈黙の中で床に這いつくばりながら、己の無力さに打ちひしがれていた。
その重苦しい静寂を破ったのは、傍らで一部始終を冷徹に見つめていた神楽坂の、愉しげな鼻笑いだった。
神楽坂は手元に構えていた携帯電話での撮影を一時的に止めると、手にした杯を近くの机へとカチリと音を立てて置いた。そして、床に這いつくばるようにしている織部へとゆっくり歩み寄り、その力なく震える肩へ、残酷な響きを帯びた手をそっと置いた。
織部の胸中を渦巻いていたのは、猛烈な屈辱と、内側から身を焦がすようなドス黒い嫉妬であった。あの神々しいほど美しい人妻の澪が、自ら懇願するようにして真壁に身体を委ねていたという事実が、どうしても許せなかった。しかも、その相手は自分よりも格下の後輩である真壁なのだ。「後輩の分際で、俺を差し置いて何を見せつけてくれているんだ」という激しい憤怒が、彼のプライドを木端微塵に打ち砕く。このままでは、この歪んだ点数勝負において自分は完全に敗北し、澪を永久に奪われてしまうという絶望的な焦燥感が、彼の心を鋭く抉っていた。しかし、織部はそれらの感情を一切口に出すことができず、ただ沈黙の中で床に這いつくばりながら、己の無力さに打ちひしがれていた。
その重苦しい静寂を破ったのは、傍らで一部始終を冷徹に見つめていた神楽坂の、愉しげな鼻笑いだった。
神楽坂は手元に構えていた携帯電話での撮影を一時的に止めると、手にした杯を近くの机へとカチリと音を立てて置いた。そして、床に這いつくばるようにしている織部へとゆっくり歩み寄り、その力なく震える肩へ、残酷な響きを帯びた手をそっと置いた。

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