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影を背負った愛~足りない愛を、君に 《2024年夏至編》
第47章 逃げ切れない平日の甘い攻防~金曜~
<彩香SIDE>

同日 13時30分 神奈川支店 13階 企画部フロア 彩香の自席

午後の作業を終え、発表会までの最終準備をしている彩香。

好き避けのせいで集中できず、
何度も資料を見直してはため息をついていた。

発表会は午後3時から。
彩香の緊張は、最高潮に達しようとしていた。


<健治 SIDE>

同日 13時30分 神奈川支店 13階 企画部フロア 健治の自席


健治さんは自分のデスクで資料をまとめながら、
彩香の様子を横目で観察し続けていた。

朝から続く激しい好き避け——
ドリンクコーナーで逃げられた時、
廊下で壁際に隠れられた時、
ロッカールームに逃げ込まれた時……

最初は「可愛いな」と思っていた健治さんだったが、
時間が過ぎるにつれ、徐々に胸の奥がざわつき始めた。

(……可愛いのはいいが……逃げられるのは、だんだん我慢できなくなってきた)

口ひげを指で軽く撫でながら、
健治さんの眼差しが鋭く細められる。

(朝からずっと避けられて……俺の視線を感じただけで逃げ回るなんて……
お前は本当に俺を狂わせるのが上手いな、彩香)
独占欲がじわじわと強くなっていくのを感じていた。

(午後の発表会……お前が頑張ってる姿をちゃんと見たいのに、
逃げられたら……我慢の限界だ)

健治さんは低く小さく息を吐き、
資料を握る手に少し力を込めた。

(……発表会が終わったらいやその前にちゃんと捕まえてやる。
逃げても無駄だということを、たっぷり教えてやるからな)

穏やかな課長の顔を保ちながら、健治さんの胸の中では、
彩香への熱い独占欲が静かに、しかし確実に高まっていた。
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