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影を背負った愛~足りない愛を、君に 《2024年夏至編》
第47章 逃げ切れない平日の甘い攻防~金曜~
同日 勤務終了後 横浜駅近くのデパート
17時30分ちょうどに定時が終わり、企画部のフロアは徐々に人がいなくなった。
彩香は自分のデスクでPCをシャットダウンし、ロッカーに向かった。
明日は恋人になってからちょうど1ヶ月の記念日。
健治さんと約束したデート。
今週からずっと「何を渡そう」と考え続けていたプレゼントを、
今日中に決めなければならない。
そう思いながら、バッグを背負った。
メガネの奥の瞳が少しだけきらきらしている。
(健治さん……毎日朝ランニングして、水泳して、筋トレして……
体、すごく綺麗だもんね。
疲れた後にゆっくり入れるもの……がいいかな)
横浜駅へ向かう途中も、
彩香の頭の中はずっと健治さんのことの想像でいっぱいだった。
スカッシュやテニスで汗を流したあとの、少し湿った髪。
口ひげの下に浮かぶ、満足そうな笑み。
「おう、いいもの選んでくれたな」と低く言ってくれる声。
デパートの地下に降り、バス用品のコーナーに足を向ける。
高級入浴剤の棚の前に立ち、しばらく動けなくなった。
ラベンダー、ヒノキ、ユズ、ローズマリー……瓶や箱がずらりと並んでいる。
「……健治さん、どんな香りが好きなんだろう」
小さく呟きながら、手に取ったのは落ち着いた深緑色の箱。
「男性向け・筋肉疲労回復」と書かれた高級入浴剤だった。
天然ハーブとミネラルを配合し、湯に浸かるとじんわりと体が温まるというもの。
価格を見て一瞬ためらうが、すぐに決意する。
(……1ヶ月、一緒にいられて本当に幸せだったから。
少し奮発してもいいよね)
レジで丁寧に包装してもらい、小さな紙袋を大事に抱える。
出口に向かう途中、ふと足が止まった。
ガラス張りのショーウィンドウに映る自分の姿。
地味であか抜けない顔。
普段はメガネをかけたままの、少し幼い印象の女。
(……こんな私でも、健治さんは「俺の女」って言ってくれる。
明日、ちゃんと渡せるかな……
「ありがとう」って言われたら、きっと顔が真っ赤になっちゃう)
胸の奥が熱くなり、紙袋を抱きしめる力が強くなる。
健治さんが喜ぶ顔を想像するだけで、頬がほんのりと染まっていく。
17時30分ちょうどに定時が終わり、企画部のフロアは徐々に人がいなくなった。
彩香は自分のデスクでPCをシャットダウンし、ロッカーに向かった。
明日は恋人になってからちょうど1ヶ月の記念日。
健治さんと約束したデート。
今週からずっと「何を渡そう」と考え続けていたプレゼントを、
今日中に決めなければならない。
そう思いながら、バッグを背負った。
メガネの奥の瞳が少しだけきらきらしている。
(健治さん……毎日朝ランニングして、水泳して、筋トレして……
体、すごく綺麗だもんね。
疲れた後にゆっくり入れるもの……がいいかな)
横浜駅へ向かう途中も、
彩香の頭の中はずっと健治さんのことの想像でいっぱいだった。
スカッシュやテニスで汗を流したあとの、少し湿った髪。
口ひげの下に浮かぶ、満足そうな笑み。
「おう、いいもの選んでくれたな」と低く言ってくれる声。
デパートの地下に降り、バス用品のコーナーに足を向ける。
高級入浴剤の棚の前に立ち、しばらく動けなくなった。
ラベンダー、ヒノキ、ユズ、ローズマリー……瓶や箱がずらりと並んでいる。
「……健治さん、どんな香りが好きなんだろう」
小さく呟きながら、手に取ったのは落ち着いた深緑色の箱。
「男性向け・筋肉疲労回復」と書かれた高級入浴剤だった。
天然ハーブとミネラルを配合し、湯に浸かるとじんわりと体が温まるというもの。
価格を見て一瞬ためらうが、すぐに決意する。
(……1ヶ月、一緒にいられて本当に幸せだったから。
少し奮発してもいいよね)
レジで丁寧に包装してもらい、小さな紙袋を大事に抱える。
出口に向かう途中、ふと足が止まった。
ガラス張りのショーウィンドウに映る自分の姿。
地味であか抜けない顔。
普段はメガネをかけたままの、少し幼い印象の女。
(……こんな私でも、健治さんは「俺の女」って言ってくれる。
明日、ちゃんと渡せるかな……
「ありがとう」って言われたら、きっと顔が真っ赤になっちゃう)
胸の奥が熱くなり、紙袋を抱きしめる力が強くなる。
健治さんが喜ぶ顔を想像するだけで、頬がほんのりと染まっていく。

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