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影を背負った愛~足りない愛を、君に 《2024年夏至編》
第48章 1ヶ月記念~二人だけの湘南ドライブデート~ 前編
同日 9時55分 横浜市 神奈川区 彩香自宅マンション 1階玄関前

彩香の1LDKマンションの1階玄関前で、大内健治は軽く息を吐いた。

白の半袖シャツにネイビーの軽いジャケット、ベージュのチノパン。
シンプルながらも40代の落ち着いた色気を意識した服装だ。

サングラスをかけ、片手に車のキーを回しながら待っていると、ドアが開いた。

「健治さん……!」

彩香が少しはにかみながら出てきた。
淡いピンクの半袖ブラウスに、膝上10センチほどの白いフレアスカート。

控えめながらも清楚で可愛らしく、普段の地味めなオフィスルックとは違う、
彼女なりの「おしゃれ」を頑張ったのが伝わってきた。
黒髪は軽く巻かれ、メガネの奥の瞳がキラキラと輝いている。

健治は思わず口元を緩めた。

「彩香、かわいいな」

「え……ほ、ほんとですか? ありがとうございます……」

彩香は頰を赤らめながら、健治の全身を上から下まで見つめた。

そして小さく息を飲む。

「あの……健治さん、今日の服装……すごくかっこよくて、素敵です。
サングラスも似合ってて……なんか、映画の主人公みたい……」

「映画の主人公か。歳の離れたおっさんが褒められると照れるな」

健治は照れ隠しに笑いながら、彩香の手を自然に取った。

指を絡めるように握ると、彩香もぎゅっと握り返してきた。

「行こうか。もうすぐ1ヶ月記念のドライブだ」
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