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影を背負った愛~足りない愛を、君に 《2024年夏至編》
第49章 1ヶ月記念~二人だけの湘南ドライブデート~ 中編
6月下旬 土曜日 夕方 18時半 湘南海岸近くの落ち着いた和食店

二人は個室の座敷席で、季節の刺身盛り合わせと天婦羅、
焼き魚の定食をゆっくり味わった。
彩香は一口食べるごとに目を細めて幸せそうに頰を緩め、
健治はそんな彼女を優しく見守りながら、時折箸で良いものを取ってあげていた。

「健治さん……今日、本当に全部が夢みたいです」

「まだ終わりじゃないぞ」

時折自分たちで撮った写真やビデオを送り合い
そして、見返して思い出を暖かく語り合った。

食事が終わり、店を出た頃にはすっかり日が暮れていた。

駐車場へ向かう少し暗い道で、健治は彩香をそっと引き寄せた。
広い胸に彼女の体を抱き込み、背中を優しく撫でながら、耳元で低く囁く。

「……彩香」

「ん……?」

顔を上げた彩香の唇に、健治は深くキスをした。

昼間の人混みの中では控えめだったキスとは違い、舌を優しく絡め、
彩香の息を奪うような濃厚なものだった。

「は……んっ……」

彩香の膝が少し震え、健治のシャツを掴む手に力が入る。
健治はキスを終えたあと、額を彩香の額にくっつけて甘く微笑んだ。

「可愛い。お前が欲しくてたまらない」

「……私も……健治さんが、欲しいです」

車に戻ると、車内は一気に甘く重い空気に包まれた。

エンジンをかける前に、健治は再び彩香を抱き寄せ、シート越しに長いキスを繰り返した。

彩香は恥ずかしそうにしながらも、積極的に唇を重ね、健治の厚い胸板に体を預けてくる。
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