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影を背負った愛~足りない愛を、君に 《2024年夏至編》
第51章 1ヶ月記念~二人だけの湘南ドライブデート~ 後編 ②<終>
その後、二人は海風に吹かれながらも、しばらく砂浜に残ることにした。

健治がスマホを取り出し、まずは二人のツーショットを何枚か撮影した。

波打ち際を背景に並んで立って微笑むもの、健治が彩香の肩を抱き寄せるもの、
彩香が健治の胸に寄りかかるもの——。

「かわいい……これ、すごく好きです」

彩香は嬉しそうに画面を覗き込みながら、何度もシャッターを切らせた。
今度は役割を交代。彩香が健治のソロショットを撮る。

広い肩幅と厚みのある胸板、渋い表情で海を見つめる健治の姿は、
まるで映画のワンシーンのようだった。次に健治が彩香のソロを何枚か撮影。

白いスカートを風に揺らしながら照れ笑いする彩香、メガネの奥で瞳を輝かせる姿、
髪を押さえながら海を振り返る後ろ姿など、愛おしげにシャッターを切った。

すると彩香が少し甘えた声で、健治の袖を軽く引っ張った。

「……あの、健治さん。ちょっとだけ、お願いがあるんですけど……」

「ん? 何だ?」

彩香は頰を赤らめ、指をもじもじさせながら言った。

「健治さん、藤竜也さんにすごく似てるって前から思っている藤竜也さんの
『友よ、静かに瞑れ』の体育座りして海岸を渋く見つめてるシーンが
あるじゃないですか……
あんな感じで、少しだけポーズを取ってもらえませんか……?」
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