この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
背中のチャックを下ろす時…
第1章 背中のチャックを下ろす時…
2
「ほ、ほら、今度は、お、下ろせない……かなぁ…なんてさ……」
「……ふぅん…」
「あ…」
「なんて、素敵な屁理屈でしょうね…」
「あ、い、いや…」
その時、他の住民が、エントランスにやって来た。
「ま、いいわ…」
わたしは、目で、彼を促し、一緒にエレベーターへ乗る。
「………」
「………」
二人で無言で、横並びに乗る。
肩が、微妙に触れた…
「………」
「………」
前は、手を絡めて乗った――
チン……
「………」
「………」
無言で、降り…
「あ、そういえば…」
「え…」
「まだ、鍵持ってるよね」
「あ、うん…」
ガチャ…
わたしはドアを開ける。
そして勝手知ったる彼は、リビングへと向かう…
その様子に、なんかムカついてしまう――
だけど、今更、ケンカはしたくない…
「なんか、適当に飲んで…」
「あ、うん…」
わたしは、部屋へ入り…
「っ………」
背中に指が、届かない…
チャックが下ろせない――
「………」
何を、どうやっても…
指先が、少し下ろした処から、届かないし、動かせないの――
「痛っ」
挙げ句には、背中と右肩がつりそうになってしまう。
「ふぅぅ…」
わたしは、自分のカラダの固さに…
途方に暮れ、上を向き、ため息を漏らしてしまう…
「あっ」
その時だった――
「え、あ、や…」
「………」
突然、彼が…
後ろから抱き締めてきたのだ――
背中のチャックが下ろせなく…
途方に暮れ、ため息を漏らした瞬間の…
「え、や、ん、あぁ…」
不意なタイミングであった――
いや、わたしは、完全に彼の存在を忘れていたのである……
「やっぱり…なぁ」
「え、あ…な、なに?」
「いや…ほら……」
彼はそう呟き、ギュッと抱き締めてくる。
「え、あ、な、な、なに…」
「ほ、ほら、チャックが閉められなかったんだからさぁ…」
「ほ、ほら、今度は、お、下ろせない……かなぁ…なんてさ……」
「……ふぅん…」
「あ…」
「なんて、素敵な屁理屈でしょうね…」
「あ、い、いや…」
その時、他の住民が、エントランスにやって来た。
「ま、いいわ…」
わたしは、目で、彼を促し、一緒にエレベーターへ乗る。
「………」
「………」
二人で無言で、横並びに乗る。
肩が、微妙に触れた…
「………」
「………」
前は、手を絡めて乗った――
チン……
「………」
「………」
無言で、降り…
「あ、そういえば…」
「え…」
「まだ、鍵持ってるよね」
「あ、うん…」
ガチャ…
わたしはドアを開ける。
そして勝手知ったる彼は、リビングへと向かう…
その様子に、なんかムカついてしまう――
だけど、今更、ケンカはしたくない…
「なんか、適当に飲んで…」
「あ、うん…」
わたしは、部屋へ入り…
「っ………」
背中に指が、届かない…
チャックが下ろせない――
「………」
何を、どうやっても…
指先が、少し下ろした処から、届かないし、動かせないの――
「痛っ」
挙げ句には、背中と右肩がつりそうになってしまう。
「ふぅぅ…」
わたしは、自分のカラダの固さに…
途方に暮れ、上を向き、ため息を漏らしてしまう…
「あっ」
その時だった――
「え、あ、や…」
「………」
突然、彼が…
後ろから抱き締めてきたのだ――
背中のチャックが下ろせなく…
途方に暮れ、ため息を漏らした瞬間の…
「え、や、ん、あぁ…」
不意なタイミングであった――
いや、わたしは、完全に彼の存在を忘れていたのである……
「やっぱり…なぁ」
「え、あ…な、なに?」
「いや…ほら……」
彼はそう呟き、ギュッと抱き締めてくる。
「え、あ、な、な、なに…」
「ほ、ほら、チャックが閉められなかったんだからさぁ…」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


