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東北バスツアー、私たちは見てしまった
第1章 東北バスツアー
旅は進み、蔵王のお釜、裏磐梯の五色沼、会津若松城……景色の美しさに、最初の嫌な予感はどこへやら。参加者たちも次第に打ち解け、車内は和やかな空気に包まれていきました。
けれど、私の目には、ある変化がはっきりと映っていました。雪乃さんが邦夫くんを「見ている」のです。バスに乗り込む時、ホテルの食堂で、休憩時間に……彼女の視線は常に邦夫くんを追いかけていました。さりげなく彼の隣の席に座り、彼の会話に耳を傾け、立ち去る後ろ姿をじっと見送る。それはもう、偶然では片付けられないほどの執着のように感じられました。
好奇心に駆られ、ある休憩時間にこっそりと雪乃さんのバッグを覗いてみた私は、「クラブ 花嫁」と書かれた名刺を見つけました。なるほど、夫の推測は当たっていたようです。そして、その職業が、彼女の邦夫くんへの視線に、ある種の「計算」を感じさせたのです。
二日目の朝、バスガイドさんが「おはようございます」と明るく挨拶すると、邦夫くんも元気に「おはようございます!」と返しました。その爽やかな笑顔に、バスガイドさんも思わず「今日も楽しんでね」と笑みを返します。その瞬間、雪乃さんの顔に、かすかに、だが確かに「悔しさ」のようなものが走りました。まるで、自分が先に声をかけたかったのに、チャンスを奪われてしまったかのような表情でした。
旅館の露天風呂で雪乃さんの裸を目にした時、私は息を呑みました。抜けるように白い肌、しなやかな肢体。微乳ではあるものら、下腹部に一切の贅肉のないその体は、四十歳とは思えないほど美しく、妖しい魅力に満ちていました。「男が放っておくはずがない」——夫の呟きが、妙に現実味を帯びて聞こえました。
けれど、私の目には、ある変化がはっきりと映っていました。雪乃さんが邦夫くんを「見ている」のです。バスに乗り込む時、ホテルの食堂で、休憩時間に……彼女の視線は常に邦夫くんを追いかけていました。さりげなく彼の隣の席に座り、彼の会話に耳を傾け、立ち去る後ろ姿をじっと見送る。それはもう、偶然では片付けられないほどの執着のように感じられました。
好奇心に駆られ、ある休憩時間にこっそりと雪乃さんのバッグを覗いてみた私は、「クラブ 花嫁」と書かれた名刺を見つけました。なるほど、夫の推測は当たっていたようです。そして、その職業が、彼女の邦夫くんへの視線に、ある種の「計算」を感じさせたのです。
二日目の朝、バスガイドさんが「おはようございます」と明るく挨拶すると、邦夫くんも元気に「おはようございます!」と返しました。その爽やかな笑顔に、バスガイドさんも思わず「今日も楽しんでね」と笑みを返します。その瞬間、雪乃さんの顔に、かすかに、だが確かに「悔しさ」のようなものが走りました。まるで、自分が先に声をかけたかったのに、チャンスを奪われてしまったかのような表情でした。
旅館の露天風呂で雪乃さんの裸を目にした時、私は息を呑みました。抜けるように白い肌、しなやかな肢体。微乳ではあるものら、下腹部に一切の贅肉のないその体は、四十歳とは思えないほど美しく、妖しい魅力に満ちていました。「男が放っておくはずがない」——夫の呟きが、妙に現実味を帯びて聞こえました。

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