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ラブカルチャースクール 2
第2章 Lesson 前日
「ワタリ…さん…」

「喉…詰まるだろ」

差し出されたカップは…新しい…。

いつの間にか、店長から借りていた様だ。

これで遠慮するのは、却って失礼だろうな…。

「有難う…ございます…」

恐る恐る手を伸ばす。

カップを持つ手が…とても大きい。

「頂きます…」

コクン…一口含んだ紅い液体は…優しく口の中を潤した。

「あ…」

二杯目は大抵渋みが出るのに…
淹れてくれたカップは、それほど感じなかった。

「何だ?」

ギロ…

また睨まれた…様で、この鋭い目付きなら普通にしていても、睨んでる様に誤解されてしまいそう。

「えっと…渋みが少なくて…美味しいです…」

ボソッと答えると、ワタリさんの眉は少し上がり

「スコーンと良く合うだろ」

柔らかく、口端が上がっていた。


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