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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson

質問に即答せずセイジは真一文字に口を結んで押し黙り、静かに身体を起こしたあと私の腕を引っ張り上げる。
激しかったキスで乱れた私の髪を指で梳いてくれながら、どこか憂いた瞳で見詰めてきてセイジは戸惑い気味に話しだす。
「今日のレッスンでキスしちゃ駄目ってことはないよ。ただスタンダードの卒業レッスンとは状況が違うから…色々気を引き締めていかないといけないだろ」
「うん、それは分かるわ。今日は試験官がいるんでしょ?」
レッスン室に向かう前のヤナセの言葉を思い出すと、ヤナセが試験官になっている可能性は高そうに思えるけど――――。
それなら見られているのと、いないとの違いだけで普段と大差ない気がしてしまった。
「そっか…ある程度のことはヤナセから聞いているんだね。レッスン中にさっきみたいなキスはしないけど、だからって試験を意識し過ぎて淡白な内容になってもどうかと思うんだ」
「うん…」
「感情的になってもダメ…淡々と体位をこなすだけでもいけない。上手く気持ちをコントロールしていかないといけないんだよ」
何となくだけどセイジが言わんとしていることの形が見えてきたかもしれない。
セイジは穏やかに説明してくれたけど、もしかして今の私には物凄く難しいんじゃなかろうか?
卒業を目前として『掟改正』も掛っている正念場に、ずっと会いたかったセイジが担当で『射精』まで持っていかないといけない。
少し触れるだけで心臓が跳ねて頭が蕩けそうになってしまうセイジに…
私は冷静に判断していける自信がなかった。
激しかったキスで乱れた私の髪を指で梳いてくれながら、どこか憂いた瞳で見詰めてきてセイジは戸惑い気味に話しだす。
「今日のレッスンでキスしちゃ駄目ってことはないよ。ただスタンダードの卒業レッスンとは状況が違うから…色々気を引き締めていかないといけないだろ」
「うん、それは分かるわ。今日は試験官がいるんでしょ?」
レッスン室に向かう前のヤナセの言葉を思い出すと、ヤナセが試験官になっている可能性は高そうに思えるけど――――。
それなら見られているのと、いないとの違いだけで普段と大差ない気がしてしまった。
「そっか…ある程度のことはヤナセから聞いているんだね。レッスン中にさっきみたいなキスはしないけど、だからって試験を意識し過ぎて淡白な内容になってもどうかと思うんだ」
「うん…」
「感情的になってもダメ…淡々と体位をこなすだけでもいけない。上手く気持ちをコントロールしていかないといけないんだよ」
何となくだけどセイジが言わんとしていることの形が見えてきたかもしれない。
セイジは穏やかに説明してくれたけど、もしかして今の私には物凄く難しいんじゃなかろうか?
卒業を目前として『掟改正』も掛っている正念場に、ずっと会いたかったセイジが担当で『射精』まで持っていかないといけない。
少し触れるだけで心臓が跳ねて頭が蕩けそうになってしまうセイジに…
私は冷静に判断していける自信がなかった。

