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ラブカルチャースクール 2
第12章 M Lesson 5回目
カチャカチャ…

白いティーカップに、オレンジ色の液体が独特の香りを漂わせる。

「ラプサンスーチョンです…中国が発祥の紅茶です…かなり特徴がある香りですが…ハマると癖になるみたいですよ…」

「そうなんですか…確かに…強烈ですよね…スモーキーな感じで…」

一口含むと渋みはキツくなく、むしろサッパリとする感じだ。  

「確かに…かなりの癖が…でも美味しいです」

「少し薄めには淹れましたが…薬みたいな香りは、慣れるまでは鼻に衝きますけど…」

少し苦笑して頭を傾けるヤナセの髪が、サラリと落ちる。

表向きは強烈だけど…中身はソフトで美味しいか…
なんか四天王みたい…。

ん…今日もまさかの四天王?
順当に行けば、ハナブサ…確かに癖があるし!
ワタリより読めないかも!?
まさか…『紅茶の予言』!?

ジッとカップをガン見していると

「琴海様…昨日から研修組が参りましたので、宜しくお願いします…」

「えっ…はい…」

プルルルルルル!
レッスン開始のコールが鳴った…。
 

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