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第12章 M Lesson ５回目

「セイジ…」

しょげた顔をすると、セイジは少し切な気に微笑んで…

「琴海…おいで…」

両手を差し伸べた。

キャンッ！

 それこそワンコみたいに飛び付くと、ギュッと胸の中に抱き締めてくれた。

「ははは！本当にワンコみたいだね」

「くぅん…」

ピトッと頬を温かい胸にくっつけて、思いっきり甘えてしまいたくなる。

「琴海…」

「ふぅん？」

すっかりワンコ気分で、セイジを見上げると…
さっき見た、切ない瞳が揺らめいていた。

ドックン…

セイジ…？

覗き込む様に顔が近付いてきて…

瞼にそっと…キスされる…。 

「ん…セイジ…」

「琴海…」

切なく…甘く…囁きながら…

震える唇が重なった。