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ラブカルチャースクール 2
第18章 M Lesson 教養K
「あ…あの…」

ヤナセに色々聞きたいけど…
どこまで聞いて良いんだろう…。

流石に深い事までは、聞いちゃいけない気がした。

微かに震える手でカップを握り、ローズティーを一口含んで気持ちを落ち着かせる。 

「分かり…ました…」

これが現実だ…受け止めないと。

なんとか作り笑いしようとするが、上手く笑えない…
動揺を隠そうとしても、きっとヤナセにはお見通しだろう…。

せめても泣かない様に、スカートを握る手に力を込めた。

「琴海様…」

「だ、大丈夫です!マスターに進む時点で…色んな覚悟はしましたから!」

そうだ…マスターコース自体が、独占的に講師を選べないんだから、最初から特に変わっちゃいないんだ。

でも…そうやって自分を言い聞かせようとしても…
セイジと過ごした時間は余りにも温かくて…甘くて…
愛し過ぎる…。

ダメだ…やっぱり泣きたくなる!

「ヤナセさん…次のレッスンの予約ですが…」

「はい…いつにされますか?」

「…明後日で…」

「明後日…ですね…レッスン内容はいかがされますか?」

「実技で…」

「畏まりました…」

カタカタカタ…

ヤナセの軽快なキータッチを呆然と見つめる。

連続でセイジになる可能性は極めて低いだろうけど、最後の可能性に足掻いてみた。


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