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素直になれない幼なじみ【短編】
第3章 本物の体温




「だって……っ、昨日のはお酒の勢いだし、皇はいつも他の子と……」


そこまで言ったところで、皇に無理やり身体を仰向けにされ、上から覗き込まれた。

その顔にはもう、いつものおちゃらけた余裕はひとかけらもなかった。

真剣で、どこか必死な、格好悪いほどに真っ直ぐな瞳。


「…他の女といたのは、お前に手を出したら〈幼なじみ〉に戻れなくなるのが怖かったから。…ヘタレだったんだよ、俺が」


皇は私の頬に触れ、親指で涙の跡を優しくなぞった。




「──俺が本当に好きなのは、お前だけだよ、凛仔」

「……え?」

「気づいた時にはもう、お前しか見れなくなってた。からかって意地悪してたのも、お前が可愛すぎてどうしていいか分かんなかったから。……もう、他の女のところになんて行かないから。だから…、俺だけのものになって」


初めて聞く、皇の剥き出しの本音。

意地悪の裏に隠されていた、痛いほどの愛の告白に、私の目から今度こそ嬉し涙が溢れ出した。



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