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愛撫の先に…結城啓輔の事情
第1章 プロローグ
結城啓輔・28歳。

一流企業を辞め友人2人で興したホテル・スイートタイムのオーナーでもあり一従業員として働いている。

朝の慌ただしいチェックアウトの混雑する時を過ぎるとゆっくりとホテルを出るお客様が数人いるだけでフロント裏の備品の在庫を確認し発注をかける。

駐車場を見回り落ちているタバコやごみを拾っていくがもちろん素手ではなくビニール手袋をつけ掃除道具を使用している。

お客様用の20台停められる駐車場・奥には従業員20台・そして近くから通う為の自転車5台収容出来るスペースも完備。
従業員50人は常に入れ替わりのシフトなのでそれだけあれば充分なんです。

ごみで半分たまった物を分けて区分し掃除道具を収めてハンカチで額や頬、首すじの汗を軽く拭う。

腕まくりしたワイシャツ・スイートタイムのエプロンをつけたまま従業員出入り口から館内裏へ。
畳3畳分の椅子とテーブルだけの休憩室の冷蔵庫のミネラルウォーターをコップに注いで200mlをゴクゴクと飲む。

あぁ…
ミネラルウォーターが身体に入っていく…
7月になった途端に朝6時にカーテンにうつる陽射しにNGをだしたくなる…
制汗スプレーを振り顔を洗い身だしなみチェック。

OK、今日も問題なし。
ワイシャツの袖口のボタンを留めチェックアウトから脱いだスーツの上着を身にまとう。

時刻は10時15分休憩室を出て館内の見回りとなる。
今日も忙しい。

そんな日々。
結城啓輔、今日も始まっている。

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