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悪癖とトラウマ
第5章 厄介
翌日、昨日となんら変わらないスタート。

「ひーちゃんおはよー」
「おはよ。」

いつもと変わらない閒部との挨拶。

「ひーちゃん、大丈夫?」

閒部が心配そうに顔を覗いてくる。

「へ?」
「顔、白いよ?」
「…マジか」

そういえばさっきからフラフラする。
貧血だろうか?

「そんな状態で1時限目大丈夫?」
「1時限目って何だっけ…」
「体育」

あぁ…

確実に倒れる。


「しかもマラソン」
「そうだったね…」

しかし閒部は大丈夫なのだろうか?

僕より身長は低いし細いし。

体力があるようには見えない。


「譜也はマラソン平気?」

そう問うと閒部は胸を反らせて

「走るの大好き‼」

と豪語したのだ。

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