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悪癖とトラウマ
第5章 厄介
「っべつに…」
1ヶ月ほど前、保健室に行った時に手首の包帯についてきかれた。
変に隠すのも面倒なので悪癖について話した。
"イライラしたり、精神的に不安定になると手首を引っ掻いてしまう"と。
だから鷹西は手首の包帯の範囲が広がっていたり、赤くなっていたりすると心配してくる。
が、今回はいやにしつこい。
「君はいろいろと溜め込みやすいんだから」
「わかってますっ…!!」
手を振りほどこうとするが、力ではかなわない。
「きかれて嫌なこと?」
「…っ」
だって
何ていえばいいんだ
男に告られた?
どうせこの人はそんな経験は無いだろう。
皆どうせ僕をわかりっこない。
「僕じゃ…君を救えない?」
「え……っんむ!!!!?」
前言撤回。
こいつはその手の経験者だった。
そう、鷹西は
僕の唇を奪ってきたのだ。
1ヶ月ほど前、保健室に行った時に手首の包帯についてきかれた。
変に隠すのも面倒なので悪癖について話した。
"イライラしたり、精神的に不安定になると手首を引っ掻いてしまう"と。
だから鷹西は手首の包帯の範囲が広がっていたり、赤くなっていたりすると心配してくる。
が、今回はいやにしつこい。
「君はいろいろと溜め込みやすいんだから」
「わかってますっ…!!」
手を振りほどこうとするが、力ではかなわない。
「きかれて嫌なこと?」
「…っ」
だって
何ていえばいいんだ
男に告られた?
どうせこの人はそんな経験は無いだろう。
皆どうせ僕をわかりっこない。
「僕じゃ…君を救えない?」
「え……っんむ!!!!?」
前言撤回。
こいつはその手の経験者だった。
そう、鷹西は
僕の唇を奪ってきたのだ。