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悪癖とトラウマ
第7章 What's?
「…ねえ?」
ふと、口を開く。
「何で…」
一瞬頭を過ぎった疑問。
「何で僕に対して好きっていえるん?」
「え?」
ああしまった。
語彙力がないからか。
普段、そこまで他人と話さないからか。
「…と…なんで、告白してきたのかなぁって…」
「あぁ…」
いつもは好きになられる前に自分から逃げてしまうから。
告白されたのは初めてだったのだ。
「…最初は、髪が目を惹いたんだ」
「髪?」
「そう、髪。サラサラ風になびくのをみて…柔らかそうだなぁって」
「一体どこで見てたんだよ」
「…体育だったと思う。」
そんな風に言われたのは初めてで、少し…照れそうになる。
「へぇ…」
「だって大体の奴ワックスで固めてるだろ?大体の奴は長くても変にセットしてるから何もしてないお前は異色を放ってたんだよ」
「それって褒めてる?」
「褒めてるよ。」
「そうか…」
俯いたせいで落ちてきた首の辺りまで伸びた髪を耳にかける。
いつもやっている行動だが、変に意識してしまう。
「ねぇ、触っていい?」
「へ?」
「髪…触りたいって思ったから」
「何それ変態じみてるよ?」
「…わかってる」
やっぱり小出は照れくさそうに笑った。
「…いいよ」
「えっ?」
ふと、口を開く。
「何で…」
一瞬頭を過ぎった疑問。
「何で僕に対して好きっていえるん?」
「え?」
ああしまった。
語彙力がないからか。
普段、そこまで他人と話さないからか。
「…と…なんで、告白してきたのかなぁって…」
「あぁ…」
いつもは好きになられる前に自分から逃げてしまうから。
告白されたのは初めてだったのだ。
「…最初は、髪が目を惹いたんだ」
「髪?」
「そう、髪。サラサラ風になびくのをみて…柔らかそうだなぁって」
「一体どこで見てたんだよ」
「…体育だったと思う。」
そんな風に言われたのは初めてで、少し…照れそうになる。
「へぇ…」
「だって大体の奴ワックスで固めてるだろ?大体の奴は長くても変にセットしてるから何もしてないお前は異色を放ってたんだよ」
「それって褒めてる?」
「褒めてるよ。」
「そうか…」
俯いたせいで落ちてきた首の辺りまで伸びた髪を耳にかける。
いつもやっている行動だが、変に意識してしまう。
「ねぇ、触っていい?」
「へ?」
「髪…触りたいって思ったから」
「何それ変態じみてるよ?」
「…わかってる」
やっぱり小出は照れくさそうに笑った。
「…いいよ」
「えっ?」