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月曜日の処方箋
第8章 ローター…?
陽菜の顔色を見た加藤は、ペンを置き、心配そうな表情を浮かべてカルテを閉じました。
「本当だね……顔色もあまり良くないし、そんなに生理痛が辛いのは大変だったね。お薬を使い切ったタイミングでもあるし、今の状態がどうなっているか、一度しっかり診ておこうか。お隣の内診室へどうぞ」
「はい……」
ずっしりと重い下腹部の痛みに耐えながら、陽菜はゆっくりと立ち上がり、再びあのカーテンの仕切られた内診室へと足を進めた。
冷たい空気が漂う部屋でスカートとショーツを下ろし、指示されるままに専用のステップに足をかけて内診台に腰掛ける。
「じゃあ、足を開くね。少し力が入っちゃうかもしれないけど、なるべくリラックスしていてね」
モーター音が低く響き、固定された両脚が機械の力で左右へと大きく開かれる。
生理中という最もデリケートで無防備な状態のなか、視界が青いカーテンで遮られ、陽菜は重く痛む下腹部を抱えながら、緊張で浅い息を繰り返した。
「じゃあ、いつも通りエコーから入れていくからね。力を抜いて……」
ひんやりとしたジェルとともにエコーの先端が滑り込む。
続いて「少し張るよ」という声とともに再びクスコが挿入された。
生理中で敏感になっている粘膜を通る感覚に、陽菜は思わず小さな痛みをこらえながら身を縮こまらせる。
数分後、ガチャリと器具が外され、ホッと息をつく間もなく、加藤はモニターの映像を見ながら少し真剣なトーンで告げた。
「お疲れ様。……うん、やっぱり生理中ということもあるし、まだ少しだけ粘膜に腫れが残っているみたいだね」
「……まだ治ってないんですか……?」
不安そうな陽菜の声を聞き取ると、加藤は優しくフォローするように続けた。
「悪化しているわけじゃないから安心して。ただ、この残っている腫れをしっかり引かせておいた方がいいから今日からまた新しい治療法を試してみたいんだけど……」
「新しい……治療、ですか……?」
「うん。超音波の振動で、腫れを効率よく緩和させるんだよ。痛みは全くないし、むしろ少し気持ちいいように感じる人もいるくらい。怖くないから、まずは一度試してみようか。」
痛みのない治療だと聞いて、陽菜はわずかに安堵しながらも、一体どんなものを使われるのかという未知の緊張に小さく息を呑む。

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