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月曜日の処方箋
第2章 はじめての診察
すべての項目を書き終え、陽菜はドキドキと高鳴る胸を抑えながら受付へと問診票を差し出した。
スタッフはそれを優しく受け取ると、手際よく確認してふっと微笑んだ。
「お預かりします。ではこちらへどうぞ」
案内されるまま、待合室の奥にある『中待合室』へと足を踏み入れる。本院の喧騒から少し離れたその静かなスペースには、診察室のドアがいくつか並んでいた。
そこにいた別の看護師から、優しい笑顔で小さな容器を手渡される。
「まず診察の前に、おしっこの検査をするからね。あの突き当たりを曲がったところにお手洗いがあるから、そこにこのカップを入れて、終わったらまたこの中待合室に戻ってきてね」
「……はい、わかりました」
受け取った小さな容器をそっと手に持ち、陽菜は教えてもらった通りにお手洗いへと向かった。
きれいな手洗い場の奥にある個室トイレに足を踏み入れ、ドアをそっと閉めた。
鍵をかけ、深呼吸をひとつする。
渡された小さな容器の蓋を開け、震える手で制服のスカートのウエストをほどき、そっとショーツを下ろした。
(落ち着いて……大丈夫……)
便座に腰掛け、息を整える。
トントン、と、まるで小さな雨粒が水面に落ちるような微かな音が、静かな個室の中にひっそりと響いた。
誰にも聞かれたくないようなその音も、ここでは自分が生きて、体と向き合っている確かな証拠のように感じられた。
採尿カップの目盛りまでしっかりと溜めると、蓋をしっかりと閉め、こぼれないように慎重にホルダーにセットする。
身なりを整えて外に出ると、手洗い場でしっかりと手を洗い、指定された通りに専用の小窓へとそれを収めた。
再び中待合室の椅子に戻り、腰を下ろす。
心臓の鼓動はまだ少し早いけれど、昨日のような逃げ出したい恐怖は不思議とない。手のひらを膝の上でぎゅっと握りしめながら、自分の名前が呼ばれるのを静かに待った。
(――次、河崎さん、どうぞ)
スピーカーから流れた穏やかな声に、陽菜は小さく背筋を伸ばし、そっと診察室のドアへと視線を向けた。
スタッフはそれを優しく受け取ると、手際よく確認してふっと微笑んだ。
「お預かりします。ではこちらへどうぞ」
案内されるまま、待合室の奥にある『中待合室』へと足を踏み入れる。本院の喧騒から少し離れたその静かなスペースには、診察室のドアがいくつか並んでいた。
そこにいた別の看護師から、優しい笑顔で小さな容器を手渡される。
「まず診察の前に、おしっこの検査をするからね。あの突き当たりを曲がったところにお手洗いがあるから、そこにこのカップを入れて、終わったらまたこの中待合室に戻ってきてね」
「……はい、わかりました」
受け取った小さな容器をそっと手に持ち、陽菜は教えてもらった通りにお手洗いへと向かった。
きれいな手洗い場の奥にある個室トイレに足を踏み入れ、ドアをそっと閉めた。
鍵をかけ、深呼吸をひとつする。
渡された小さな容器の蓋を開け、震える手で制服のスカートのウエストをほどき、そっとショーツを下ろした。
(落ち着いて……大丈夫……)
便座に腰掛け、息を整える。
トントン、と、まるで小さな雨粒が水面に落ちるような微かな音が、静かな個室の中にひっそりと響いた。
誰にも聞かれたくないようなその音も、ここでは自分が生きて、体と向き合っている確かな証拠のように感じられた。
採尿カップの目盛りまでしっかりと溜めると、蓋をしっかりと閉め、こぼれないように慎重にホルダーにセットする。
身なりを整えて外に出ると、手洗い場でしっかりと手を洗い、指定された通りに専用の小窓へとそれを収めた。
再び中待合室の椅子に戻り、腰を下ろす。
心臓の鼓動はまだ少し早いけれど、昨日のような逃げ出したい恐怖は不思議とない。手のひらを膝の上でぎゅっと握りしめながら、自分の名前が呼ばれるのを静かに待った。
(――次、河崎さん、どうぞ)
スピーカーから流れた穏やかな声に、陽菜は小さく背筋を伸ばし、そっと診察室のドアへと視線を向けた。

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