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父に刻印された身体
第6章 泡の向こうの境界線
その時、父が無意識に伸ばしたシャワーヘッドから出た温水が、正面の大型鏡に向かって一気に吹きかけられた。ガラスを覆い尽くしていた白く濃い湯気と水滴が滴り落ち、向こう側の世界が急速にクリアになっていく。鏡の曇りを流す、父の長年の癖なのだろう。
思わず顔を上げた私の視界に、あまりにも鮮明で刺激的な光景が飛び込んできた。
水滴の消えた鏡の奥、中央には薄いボクサーパンツ一枚を穿いた父の下半身が力強く映り込んでいる。そしてその真手前には、何も纏っていない私の全裸が逃げ場もなく晒されていた。
髪から削ぎ落とされた白い泡を混ぜ込んだお湯が、私の滑らかな肌を愛撫するように伝い落ちていく。鎖骨から華奢な肩のラインを滑り、ふっくらとした胸の膨らみを包み込んで、固く小さく立ち上がった乳首の脇をなぞりながら、下腹部へと滴っていく。
息を殺してぴったりと隙間なく閉じた太ももの付け根には、流れ落ちたシャワーのぬるま湯と白い泡が留まり、その透明な水溜まりの中で、幼さを残した柔らかな陰毛がゆらゆらと妖しく漂っていた。
父の眼に、私というひとりの女の全裸がどんなふうに映っているのか——それを想像するだけで、下腹部の奥底から甘く熱いものがこみ上げてくるのを抑えられなかった。不自由な身体を手伝ってもらっているという事実などよりも、お父さんの眼前で無防備な全裸を晒しているという現実が、私の性意識を激しく高ぶらせ、胸を打たせていく。
シャンプーの泡を流し終えると、固く重かった頭皮がようやく解き放たれた気がした。
けれど、濡れた髪特有のきしみはまだ残っている。指を滑らせようとすれば引っかかる感触に、かすかな不快感が肌にへばりついていた。
思わず顔を上げた私の視界に、あまりにも鮮明で刺激的な光景が飛び込んできた。
水滴の消えた鏡の奥、中央には薄いボクサーパンツ一枚を穿いた父の下半身が力強く映り込んでいる。そしてその真手前には、何も纏っていない私の全裸が逃げ場もなく晒されていた。
髪から削ぎ落とされた白い泡を混ぜ込んだお湯が、私の滑らかな肌を愛撫するように伝い落ちていく。鎖骨から華奢な肩のラインを滑り、ふっくらとした胸の膨らみを包み込んで、固く小さく立ち上がった乳首の脇をなぞりながら、下腹部へと滴っていく。
息を殺してぴったりと隙間なく閉じた太ももの付け根には、流れ落ちたシャワーのぬるま湯と白い泡が留まり、その透明な水溜まりの中で、幼さを残した柔らかな陰毛がゆらゆらと妖しく漂っていた。
父の眼に、私というひとりの女の全裸がどんなふうに映っているのか——それを想像するだけで、下腹部の奥底から甘く熱いものがこみ上げてくるのを抑えられなかった。不自由な身体を手伝ってもらっているという事実などよりも、お父さんの眼前で無防備な全裸を晒しているという現実が、私の性意識を激しく高ぶらせ、胸を打たせていく。
シャンプーの泡を流し終えると、固く重かった頭皮がようやく解き放たれた気がした。
けれど、濡れた髪特有のきしみはまだ残っている。指を滑らせようとすれば引っかかる感触に、かすかな不快感が肌にへばりついていた。

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