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オナニー小僧に気をつけろ!
第1章 【被害者】 美容師 みずき 21歳
そのあいだ、家を追い出された少年はお向かいのお姉さんの部屋にやってきて、客と同じように腰を振っている。そして、少年は射精の瞬間、いつもこう叫ぶのだ。
「だあーーーっ、出るぅ。出るぅ……お母さん!」
最初この言葉を叫ばれたときは、ショックだったし、腹も立ったが、いまは違う。
「あああ、きてええ……!」
私は少年のお母さんになった気分で、強く抱きとめる。いや、私こそが少年のお母さんなのだ。なぜなら、私は少年のもう一つの名前の、名づけ親でもある。
「お母さん、お母さん!」
母の名前を連呼する少年のペニスが、私の膣奥ではちきれんばかりに膨張した。
「アァ! オナニー小僧!」
「そうや! ぼくは、オナニー小僧だあーーーっ!」
かつて私がつけたふざけた命名を、少年はすっかり気に入っていた。
嬉しそうに自分の名前を叫びながら、全身をぶるぶると硬直させて、思う存分に雄の精を迸らせてきた。
びゅるるうっ、びゅっ、ドビュ、ビュッ、ビュッ、どくん、どくん、どくん……。
コンドーム越しにも、おびただしい量の精液が放出されているのが伝わってくる。
射精時のビックンビックンと跳ね回る陰茎の躍動に、それこそ私はお腹に少年を身ごもったかのような感覚となる。刹那、私は少年を強く抱きしめて、二つの体がひとつに溶けるようなオーガズムに達した。
「アッ、アアアッ、イクッ! イクイク、イクウゥーーーッ!」
あぁ、私の少年──。
私がオナニー小僧を生み出して、女の悦びに打ち震えていたのは昭和五十九年の春のことだ。
それからしばらくして、少年は急にいなくなった。
ある朝、気づいたときにはお向かいのバラック小屋がもぬけの殻となっていた。
夜逃げだった。風の噂で、京都のほうに逃げたと聞いたが、本当かどうかはわからない。
元気でやっていて欲しい一方で、あのエロガキが、私以外の女に迷惑を掛けていないか、心配でならない。
【第一章】おわり
本作は、匠芸社・シトラス文庫より発売中の『秘戯ノスタルジー 私の少年 京都編』に収録されている一篇です。
Kindleや楽天ブックスやコミックシーモアで購入できます。
柚木怜
「だあーーーっ、出るぅ。出るぅ……お母さん!」
最初この言葉を叫ばれたときは、ショックだったし、腹も立ったが、いまは違う。
「あああ、きてええ……!」
私は少年のお母さんになった気分で、強く抱きとめる。いや、私こそが少年のお母さんなのだ。なぜなら、私は少年のもう一つの名前の、名づけ親でもある。
「お母さん、お母さん!」
母の名前を連呼する少年のペニスが、私の膣奥ではちきれんばかりに膨張した。
「アァ! オナニー小僧!」
「そうや! ぼくは、オナニー小僧だあーーーっ!」
かつて私がつけたふざけた命名を、少年はすっかり気に入っていた。
嬉しそうに自分の名前を叫びながら、全身をぶるぶると硬直させて、思う存分に雄の精を迸らせてきた。
びゅるるうっ、びゅっ、ドビュ、ビュッ、ビュッ、どくん、どくん、どくん……。
コンドーム越しにも、おびただしい量の精液が放出されているのが伝わってくる。
射精時のビックンビックンと跳ね回る陰茎の躍動に、それこそ私はお腹に少年を身ごもったかのような感覚となる。刹那、私は少年を強く抱きしめて、二つの体がひとつに溶けるようなオーガズムに達した。
「アッ、アアアッ、イクッ! イクイク、イクウゥーーーッ!」
あぁ、私の少年──。
私がオナニー小僧を生み出して、女の悦びに打ち震えていたのは昭和五十九年の春のことだ。
それからしばらくして、少年は急にいなくなった。
ある朝、気づいたときにはお向かいのバラック小屋がもぬけの殻となっていた。
夜逃げだった。風の噂で、京都のほうに逃げたと聞いたが、本当かどうかはわからない。
元気でやっていて欲しい一方で、あのエロガキが、私以外の女に迷惑を掛けていないか、心配でならない。
【第一章】おわり
本作は、匠芸社・シトラス文庫より発売中の『秘戯ノスタルジー 私の少年 京都編』に収録されている一篇です。
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