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第21章 雨

夕刻、少し前

窓の外は相変わらずの雨…

灰色の空を見上げ

温かいカフェオレを身体に流す


だけど心までは温かくならなくて

ふとあなたを思い出した

雨の日に一日中愛し合った日のあなたを…


ちょっと寂しくなって

あなたの声が聞きたくなって

電話を取った


途中までナンバー押して

手がとまる


いつからだろう

上手く甘える事ができなくなった


きっとこの恋はもうすぐ終わる…


雨音は忍び寄る別れの音にも聴こえた

熱い二人は雨で消されてしまった



私は二杯目のカフェオレを飲んだ