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Try Marriage
第6章 ストーカー??
「ごめんなさい・・・」
目からは再び涙が溢れ、静かに頬をつたう・・・。
「ごめん・・・大声出して・・・」
蓮は、隣に腰を下ろし肩を抱いてきた。
「でも、七海・・・俺達友達だろ?小さいころからずっと一緒だったよな?
なのに、一緒に暮らしただけで、遠慮とかしてほしくないんだよ・・・
お前には、いつものお前で居て欲しいんだ・・・」
「ごめん・・・」
蓮の言葉が素直に嬉しかった。
いつもの私で居て欲しい・・・。
いつもの私って何かな。
「蓮・・・私ね・・・支店・・長に」
「うん・・・大丈夫、ゆっくりで良いよ、話したくなかったら無理して話す必要はない」
「ううん・・・大丈夫、蓮に聞いてほしいから・・・」
分かったと言うと、蓮は手を握ってくれた。
蓮の手、こんなに大きかったっけ?こんなに暖かかった?
それから、私は何があったのかを全て蓮に話した。
話す度、蓮の手は強く握り力がはいった。
全て話し終えると、蓮は手を緩め、その代わりに強く抱きしめてくれた。
「七海・・・泣いて良いよ・・・」
私は、蓮に甘えるかの様に大きな声を出し泣いた。
蓮は黙って背中を擦ってくれ、静かに隣に居てくれた。