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第10章 元カノ登場！！

「静香さん！天才！！美味しい！！」


「イタリアンシェフの奥さんにそう言ってもらえると凄く嬉しい！！」


「凄いね！手の込んだ料理とかあんまり作れないからホントに尊敬する！！」


「褒めすぎ！！」


私もこんな風に料理上手になりたいなぁ。


「でも、これあんまり時間掛けてないのよ！！」


「そうなの？」


静香さんの事だから、下ごしらえとかにすごく時間掛けてそうと思ってたので


結構意外だった。


「主婦は、いかに要領よくする！！これが私のやり方」


要領良く？？家事も・・・不倫も？？


イケない・・・つい。考えてしまった。


「私、要領悪くて・・・」


「主婦、一年生だもん。仕方ないわよ！私だって結婚したばかりの時は
　あたふたしてたけど、何年か経てば、自分でもびっくりするくらい要領が良くなった」


「そうなんですね・・・」


話、変えようかな・・・。


「静香さん！今夜中華にしようと思ってるんだけど、何かいいアイデア無い？」


「材料は何あるの？」


私は、冷蔵庫の中を静香さんに見せた。


「フフフ・・・旦那さん可愛いわね」


「どうして？」


「これ・・・」


静香さんが冷蔵庫の中から取り出したのは


蓋に大きく【蓮】とかかれてるプリンを出してきた。


あぁ・・・前に食べちゃって怒られた時に名前書いとけって言ったら


それから本気で書き始めたんだよね・・。相当食べられたのが悔しかったんだろうな


「アハハ・・・バカでしょ？プリン一つでむきになるの・・・」


「可愛いじゃない！！」


冷蔵庫の中の材料を見た静香さんは


「鶏肉の油淋鶏から揚げ！それから春雨の春巻き！エビのマヨネーズ炒め！
　それと・・・サラダ・・・んーサッパリするのに和え物とスープで良いんじゃない？？
　あとはデザート！！」


「ゆーーりんちー？？」


「大丈夫！教えるから！！」


冷蔵庫の中を見て数分でメニューが決まった・・・。


凄い！！マジで尊敬する・・・。