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第10章 元カノ登場！！

一緒のベッドで蓮と並んで寝る。


違和感があるが、なんとなく落ち着く。


「七海、今日はごめんな」


「何が？」


「理子・・・」


「あぁ・・・気にしてないから」


嘘・・・気にしてる・・・。でも、何も言えない。


正直・・・蓮が理子さんの所に行ってしまう気がした。


何だろう、この不安・・・。


「理子とは前付き合ってたんだ。結婚もしようと思ってた。
　でも、出来なかったんだ、彼女は俺の前から消えたんだよ」


蓮の口から理子の話を聞くのは初めてだ。

いつも話を逸らされるから・・・


私は黙って聞く事にした。


「理子を本当に愛してた・・・」


愛してた・・・何か胸が苦しくなった。


「でも、縁が無かったんだ・・・苦しかったよ。
　自棄になって、安らぎなんて無かった・・・でも、今は違う・・・今はこの生活が
　安心するんだ」


「蓮・・・」


「七海が近くに居てくれて、凄く安心するんだ。だから・・・七海
　俺のわがまま聞いてくれる？」


「何？」


「もうすこし・・・この生活続けてくれないかな？
　無理にとは言わない、嫌なら同居を解消したいって言ってくれて良いんだ」


嫌じゃない・・・私も、もう少しでこの生活が終わるとなると


正直淋しかった。


でも・・・最近、なんとなく苦しい。