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第11章 偽善・・・

「蓮・・・こんな事言いたくないんだけど・・・」


「何？」


「理子さん・・・が・・・」


「理子が何？」


蓮の顔は険しい顔をしていた。


その顔を見ていると何も言えなくなる。


「理子が何？理子が取ったって言いたいの？」


首を縦に振ると、


「アイツはそんな事するやつじゃない！何もわかってないくせに
　そんな事言うなよ！！」


っと蓮は怒鳴った。


「だって・・・」


「だってなんだよ！」


正直、蓮に怒鳴られた事よりも、蓮が理子さんの事をかばった事がショックだった。


私も何も証拠が無いのに犯人扱いをしたのは悪かったけど


この状態だったらそう思うじゃん！！


「まだ好きなら、より戻せば良いでしょ！！バカじゃない！」


私は、マンションから出て外に出た。


ムカつく！ムカつく！ムカつく！！


その時、ポケットの中の携帯が鳴った。


蓮かな？？謝る気になった？？


見ると、そこには蓮では無く、彩音・・・


「もしもし」


『もしもーし！ねぇ！今日お店定休日でしょ？遊びに行っても良い？』


「どこに？」


『マンションよ！！』


彩音は、マンションに遊びに来たいと言っていた。


しかし、私は先程マンションから飛び出してきてしまった。


「あー・・・今日はまずいかなぁ・・・」


『出かけるの？』


「ううん・・・その・・・喧嘩しちゃって・・・たった今飛び出してきたの・・・」


『喧嘩って蓮と？どーした？？珍しいじゃない！』