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第16章 麗ちゃんの秘密

蓮サイド・・。


母さんの居場所が分かった・・。


瑠璃も元気だって聞いて少し安心した。


七海は、最近の俺を気遣い、いつも側に居てくれる。


ただ、母さんと会う前に・・親父とちゃんと話をしようと思う。


きっと夫婦そろってスゲー怒んだろうな・・。


七海の実家で知った真実は、決して変わらないものだけど


聞いて良かった。


母さん、再婚か・・。


母さん、俺、七海に話そうと思う・・・。


この疑似結婚の理由・・。


そしたら、ちゃんと紹介するから・・この人が俺の大切な人だって。


七海の姪っ子を抱いた時、俺は七海と結婚したいって思った。


偽の夫婦じゃなく・・本物の夫婦になりたいって思ったんだ。


あんなに小さい体でちゃんと生きてるんだもんな・・。


俺もしっかりしなきゃな・・。


今、俺が抱きしめてる七海は必死で俺を守ろうとしてくれてる


俺も、七海を守るって決めたんだ。


あのプロポーズした時からずっと。そう思ってきたんだ。


「七海・・愛してるよ」


「急にどうしたの？」


少し顔を上げて恥ずかしそうにしてる七海がとても愛おしかった。


「何でもない！俺だけ言うのはズルいから、お前も言え！！」


「えーーー・・・愛してるよ・・・」


すげー・・可愛い・・・。


七海は俺で良いか？俺と一緒に居てくれるか？


口に出しそうになったけど、今は言わないでおこう・・。