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第19章 理由

麗ちゃんと再会を果たしてから数日後・・。

今では普通に麗ちゃんと連絡を取り合えるようになった。


仕事も生活も順調で私はこのままの時間が続けば良いのにって思う。


でも、もう一つの問題は未だに解決しないまま・・・。


そう。お父さん・・。


蓮からも全く連絡していないようだった。


まぁ、向こうからも連絡してこないみたいだけどね。


仕事を終え、いつもの様に蓮と一緒に帰宅した。


「疲れた・・・。今日も良い感じにお客さん来てくれたね！」


「あぁ・・・もう一人増やした方が良いかもな・・・」


蓮は、もうすっかり店長の顔をしている。


前に自信が無いと言っていた時の表情は全く感じられなかった。


「なぁ。今の人数だと少し厳しいよな？」


「ホールは大丈夫だと思うけど・・・厨房は厳しいかもね・・もう少し早く料理
　出せたらいい感じになると思うんだよね」


「そうだな・・明日オーナーに相談してみるよ、七海は客の立場になって考えて
　くれるからさ、色々参考になって助かるよ」


そう言ってもらえると、凄く嬉しい！


私も蓮の役にたってるんだね！


「私、旅行会社に居た時にさ、結構みんなでランチしたからね・・。
　休憩中に来てくれるお客さんは結構時間に縛られてるからさ。
　のんびりしてもらいたいけど、そうもいかないじゃない・・だからね！
　それに！食べるの好きだし！！」


「アハハハ！確かに七海は食べてる時が一番幸せそうだよな！！」


そうそう！私は食べてる時が一番幸せ！！


その時、蓮の携帯が鳴った。


画面を見た蓮は・・・ベランダに出て行った。


聞かれたくない会話かな・・・。


誰だろう・・。


お父さんかな・・。


私は、そんな事を気にしながら夕飯の準備をした。