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第3章 新婚生活

「あっ・・・おはようございます・・・あの、娘さんナナミちゃんって言うんですか？」


「えぇ！」


「私も、七海って言うんです！」


「そうなの？偶然だねぇ」


そんな事を話していると、エレベーターは一階に着き、それぞれ別れた。


何か、みんな良い人だなぁ。


少し罪悪感・・・。騙してるって事になるんだよね。


少しの間だし、慣れ合うのはやめよう・・・。


そんな事を考えながら、会社に着いた。

「先輩！おはよーございまーす！」

声を掛けてきたのは、南だった。


「先輩！新婚生活はどうですかー？」


「やめてよ！偽なんだからぁ！」


開店準備をしながら、少しだけ話。

業務に着いた。


いつもの様に仕事をこなして行き、やっと退勤の時間。


私の退勤時間は7時・・・。


残業はほとんどなかったが、たまに残業があると、8時を過ぎてしまう。


今日は、定時なのでまっすぐ家に帰る。