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第3章 新婚生活

「七海、行くぞ！」


「う・・・うん」


車に乗り、蓮が車を発進させた。


「どこ行くの？」


「海！」


「蓮、海好きだよねーー昔から何かあると海行ってたよね」


「広いじゃん！考えてる事とか馬鹿らしくなってくるんだ」


蓮は、小さいころから何か悩むと海に行き、帰って来ると笑顔に戻ってた。


今回も何かあったのかなぁ。


でも、一人で行ってるわけじゃ無いし、何もないか・・・。


この時、私は蓮が悩んでる事に気づかなかった。


海に着き、しばらく砂浜に座り色々話した。


もちろん、二人で居る時は夫婦では無い、幼馴染・・・。



何も変わらない私達だった。


海を出発し、ランチを食べ、少しドライブをして、買い物に行った。


夕飯は外で食べる事になり、私たちはフレンチを食べた。


夕食を取っていると、


「羽田ーー？」


顔を上げ、声をする方を見ると、中年の男性が立っていた。


蓮は立ち上がり、


「オーナーお疲れ様です」


っとお辞儀をしていた。


オーナー？蓮の店のオーナーなの？


「こちらは、噂の奥さんかな？」


うわっ・・・ヤバい・・・立たなきゃ・・・。


私は、急いで立ち上がると


「オーナーの若林です、羽田君にはいつもお世話になってるんだよ！
　彼は良く仕事をしてくれてる！」



えーっとこういう時は何て言えばいいのかな・・・