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恋心あれば水心
第1章 こ
「どこかにいい男でも落ちてないかな」
「のぞみは条件が高すぎるのよ」
お昼に社員食堂で同僚の久美に話せば鼻で笑われる。
「この会社の社員は条件としては高物件よ!」
「高物件ねぇ・・・・・」
「後は見た目と性格をチョイスすればいいんじゃん」
一流企業の社内の男を久美は高物件だと主張する。が・・・
「久美だって彼氏は社外じゃん」
いい加減な意見はやめてよね。
自分は学生時代から付き合ってる彼がいるけど
この会社より、会社としてのレベルは落ちるところに勤めている。
私の場合も会社の名前が条件に入ることはない。
久美と話をしていて迂闊にもロッカーのカギを落とした。
拾おうとしたその前に、さっと誰かの手が落ちてきて
そのカギを拾ってくれた。
「はい。どうぞ」
「あ・・・ツートップ・・・」
「は?」
拾ってくれたのが経営管理部のツートップと言われるうちの一人、山田さんだった。
思わず口から出た「ツートップ」に山田さんが顔をしかめた。
「いえ。ありがとうございます」
山田さんは私の首から下がっているネームプレートを手にとって
「新田きぼう?さん?」
「のぞみです。希望と書いてのぞみと読みます」
「綺麗な名前だね。のぞみちゃん、はい、鍵」
「・・・・ありがとうございます」
いきなりちゃん付けで呼ばれた!
「じゃぁ、急ぐからまたね」
またね?またねって何よ。
「のぞみは条件が高すぎるのよ」
お昼に社員食堂で同僚の久美に話せば鼻で笑われる。
「この会社の社員は条件としては高物件よ!」
「高物件ねぇ・・・・・」
「後は見た目と性格をチョイスすればいいんじゃん」
一流企業の社内の男を久美は高物件だと主張する。が・・・
「久美だって彼氏は社外じゃん」
いい加減な意見はやめてよね。
自分は学生時代から付き合ってる彼がいるけど
この会社より、会社としてのレベルは落ちるところに勤めている。
私の場合も会社の名前が条件に入ることはない。
久美と話をしていて迂闊にもロッカーのカギを落とした。
拾おうとしたその前に、さっと誰かの手が落ちてきて
そのカギを拾ってくれた。
「はい。どうぞ」
「あ・・・ツートップ・・・」
「は?」
拾ってくれたのが経営管理部のツートップと言われるうちの一人、山田さんだった。
思わず口から出た「ツートップ」に山田さんが顔をしかめた。
「いえ。ありがとうございます」
山田さんは私の首から下がっているネームプレートを手にとって
「新田きぼう?さん?」
「のぞみです。希望と書いてのぞみと読みます」
「綺麗な名前だね。のぞみちゃん、はい、鍵」
「・・・・ありがとうございます」
いきなりちゃん付けで呼ばれた!
「じゃぁ、急ぐからまたね」
またね?またねって何よ。