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恋心あれば水心
第4章 こ
「で?」
定時を過ぎたころ、一息ついてスマホからメールを送っている俺に
同僚の野口が話しかけてきた。
希望ちゃんに会いたくない宣言をされて俺は毎日メールだけは送ろうと思って
忘れないように同じような時間に毎日メールした。
希望ちゃんが俺のことを忘れないように。
「なんでこの時間に毎日メールしてんだよ?」
「希望ちゃんに愛のメール」
「何が愛のメールだよ。会うのを拒まれてる癖に」
「言うなよ。言葉に出すと俺でも傷つく」
「よく言うよ。会社のエントランスであれだけハデに拒否られたくせに♪」
「黙ってて・・・」
「メールはいいのか?」
「メールは拒否られなかった。最低でも1日3通送ろうかと思ってるんだけど
一方通行だから、いささか話題がなくなってきた」
「3通?」
「ん」
「毎日?」
「ん」
「はっ!俺の彼女の時よりお前レアじゃん!」
「・・・・」
「経営管理のツートップと噂のクールな山田さんがぁ?
女に会いたくないと言われ、1日3通のメールだぁ?
お前、ストーカーの1歩手前じゃん?」
「うるせ」
何を書こうとしてたのか忘れちゃったじゃねーかよ・・・・
話題を考えるのも大変なんだぞ。
「俺、希望ちゃんのこと本気なんだよ・・・・」
「見切り発車で社内報に載っけた男が言うかね?
俺が女だったらお前みたいな男やだ」
そう言いながらニヤニヤ笑うこいつを嫌いじゃない。
「俺だってお前なんかいやだ。彼女の気がしれない」
俺も負けずにニヤニヤして言い返す。
送信・・・っと。
このメールにも返事はないのだろうか。
希望ちゃん。俺、柄にもなく寂しいんですけど。
定時を過ぎたころ、一息ついてスマホからメールを送っている俺に
同僚の野口が話しかけてきた。
希望ちゃんに会いたくない宣言をされて俺は毎日メールだけは送ろうと思って
忘れないように同じような時間に毎日メールした。
希望ちゃんが俺のことを忘れないように。
「なんでこの時間に毎日メールしてんだよ?」
「希望ちゃんに愛のメール」
「何が愛のメールだよ。会うのを拒まれてる癖に」
「言うなよ。言葉に出すと俺でも傷つく」
「よく言うよ。会社のエントランスであれだけハデに拒否られたくせに♪」
「黙ってて・・・」
「メールはいいのか?」
「メールは拒否られなかった。最低でも1日3通送ろうかと思ってるんだけど
一方通行だから、いささか話題がなくなってきた」
「3通?」
「ん」
「毎日?」
「ん」
「はっ!俺の彼女の時よりお前レアじゃん!」
「・・・・」
「経営管理のツートップと噂のクールな山田さんがぁ?
女に会いたくないと言われ、1日3通のメールだぁ?
お前、ストーカーの1歩手前じゃん?」
「うるせ」
何を書こうとしてたのか忘れちゃったじゃねーかよ・・・・
話題を考えるのも大変なんだぞ。
「俺、希望ちゃんのこと本気なんだよ・・・・」
「見切り発車で社内報に載っけた男が言うかね?
俺が女だったらお前みたいな男やだ」
そう言いながらニヤニヤ笑うこいつを嫌いじゃない。
「俺だってお前なんかいやだ。彼女の気がしれない」
俺も負けずにニヤニヤして言い返す。
送信・・・っと。
このメールにも返事はないのだろうか。
希望ちゃん。俺、柄にもなく寂しいんですけど。